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高度不妊治療

2段階胚移植


初期胚の段階で1個を先に移植して子宮内環境を整えておき、さらに胚盤胞まで培養したものを追加で移植するミックス手法

 当クリニックにおいて、胚を2個戻す場合、採卵2、3日目に初期胚1個戻し、さらに5日目に胚盤胞1個を戻す『2段階胚移植』を採用するケースもあります。初期胚移植と胚盤胞移植を組み合わせた移植法で、一定の成果をあげています。ただし、35歳未満の方で、はじめてARTを受ける方には実施していません(※)。

  自然妊娠の場合には、卵管内を移動中の胚から母体に何らかのシグナルが送られることで、着床に向けて子宮内膜の最終準備が進められているのではないかとされています。ところが体外で培養されている胚には、そのような下準備を母体にお願いする手だてがありません。そこで先に送り込んだ初期胚にシグナルを出させ、子宮内の環境を整えさせておくことで、着床率をあげようというのが、この2段階胚移植法の考え方です。

  確かに胚盤胞まで無事に戻せたケースでは、治療周期あたりの着床率は、初期胚移植よりも高くなります。ただし、数字を引きあげたのが、本当に先に移植した初期胚の効果なのかどうかは、今のところ証明されていません。

※2008年、日本産婦人科学会は、不妊治療による多胎妊娠を減らすため、「35歳未満の女性なら1個」、また「35歳以上の女性や反復不成功例の場合でも2個まで」にとどめるよう会告を出しました。